【コンタクトが効果的に使われた小説…『王妃の帰還』について】

私が好きな作家に、柚木麻子さんという方が居ますか、
その柚木麻子さんの作品の中で、
『王妃の帰還』という小説が有りますが、
とても面白い小説であり、私も、とても気に入っています。
『王妃の帰還』は、女子校(中学校)が舞台のお話なのですか、
女子校のクラスというものは、
仲の良い子同士で、グループを作ってしまいたがるという傾向が有るらしく、
その、女子校のクラスの生態を、
ユーモアも交えて、とても面白く描いているのが、この『王妃の帰還』という作品です。
本作の主人公は、ノリスケ(範子)、眼鏡をかけている、チヨジ(千代子)、スーさん(鈴木さん)、リンダさん(ハーフの子)という、
クラスの中でも、カーストでいえば、一番下の位置に居る、オタクグループの4人組です。
彼女達は、他のグループとの交流こそ、あまり無いものの、仲良く過ごしていましたが、
ある日、クラスの中でも最上位の、お姫様グループに居て、
その中でもダントツに可愛い美少女である、「王妃」(滝沢さん。「王妃」とは、ノリスケが密かに付けたあだ名)が、
ある事件をキッカケに、お姫様グループを追放され、クラスのトップの地位から転落してしまうのです。
そして、「王妃」は、ノリスケ、チヨジ達のオタクグループに転がり込んで来たのだから、さあ大変!
それまで、住む世界が全く違っていた、「王妃」を迎え、ノリスケやチヨジ達は、右往左往してしまいます。
果たして、「王妃」やノリスケ、チヨジ達の運命や、如何に!?…というわけで、この後、更なる波乱の展開が待っているのですが、
元々、ノリスケとチヨジは、大親友であったのに、
そこに「王妃」が入ってきた事により、二人の友情にも、微妙な影響が生じてしまいます。
そして、先程、チヨジは眼鏡をかけていると書きましたが、
ある事件をキッカケに、チヨジは眼鏡を外し、コンタクトに変えると、
目の覚めるような美少女に「変身」してしまうのです。
コンタクトが、チヨジの変身アイテムになるわけですが、
果たして、チヨジはどんなタイミングで、コンタクトを着けて、変身を果たすのでしょうか?
そして、何故、チヨジはコンタクトに変えたのか?
それもまた、見所の一つです。
というわけで、少女達の生態を描いた傑作『王妃の帰還』、機会が有れば、是非とも、読んでみて下さい。